そろそろ、3月7日の使用期限が迫ってきた指名チケット。まだ、迷いに迷っている方もいるかと思います。僕はメギドを始めたのが2018年の11月末で、間もなく指名チケットを手に入れ、その後、フォラスを指名しました。その後今に至るまで、おそらくパーティー採用率ナンバーワンの大活躍をしていますが、手に入れた当時は、そこまで使えてはいませんでした。よくわかってなかったんですね。全体化はすごいけど覚醒させるのに手間がかかりすぎるし、オーブの使用間隔が短いのも、そこまでして1ターン早く使いたいと思ったこともなくて。便利なアタック強化役、ぐらいでした。
しかし、使っていくにつれ、そしてメギド72というゲームを深く知るたびに、フォラスというメギドがいかに優秀であるかということを理解していきます。そして2019年夏に、この「メギド部!」というブログで、色んなクエストの攻略法、様々な戦術を紹介していくと、改めて、フォラスというメギドの優秀さに驚かされることになりました。
このブログで戦術や攻略法を紹介する場合は、たいてい、自分が最初にクリアしたようなパーティーは載せていません。金冠クリアはとっくにした後で、何度も何度も色々変えて試して、僕のできる限りで最適化出来た時に、ご紹介するようにしています。そういうやり方をしていると、どうしても、どうしてもフォラスが入るんです。全部ではないです。でも、いくつかの構成を紹介する時に、極めて高い率で、フォラス軸の構成が入るんです。
フォラスというメギドが強い、最強サポーターの一角、という話は至る所で出ているとは思います。GameWithさんがやっていた、2018年末の指名チケットアンケートを見ても、フォラスが堂々1位を獲得していたりするので、実際に指名している人も多いでしょう。ちなみに2位のボーパルバニーも、多くの人はフォラスに使わせることを想定していると思うので、変な話ワンツーフィニッシュとすら言えます。
一方で、フォラスに熱い情熱を注がれて解説された投稿というのは、それほど多くないかもしれない、と思いました。こういうものは、誰もが指名するNo. 1メギドより、むしろ「セオリーではないかもしれないけど、好きなのはこの人だッ!」という時にこそ、情熱の炎が天高く燃え上がるような気もします。なので、強い、便利、とは聞いているでしょうが、フォラスを持っていない人が、フォラスのことをよく理解できているかといえば、たぶん、それは結構難しいんじゃないかなあ、と思います。
まあ、もう指名多いんだからわざわざオススメ必要ないんじゃないかと言えばそうかもしれませんし、僕の個人的な推しメギドかと言われれば、そういうわけでもないんですが、知らない人に知っていることを伝えたいと思うのがライターという生き物でして。僕も、7歳半の娘と、もうすぐ3歳の息子がいて、子育て仲間でもありますし。ここはあえて、フォラスについて詳しい解説をしていきたいと思います。
きっと、これを読めばフォラスというのが、なんでそんなにみんなから選ばれるかが少しお分かりいただけるかと思いますし、指名した後も、具体的な使い方が分かるかなと思います。この土壇場になってもまだ迷っている方、そして、指名してみたもののどうやって使ったらいいかなと思っている方も、ぜひ読んでみてください。
この記事は、フォラスを持っていない、また、よく知らない初心者~中級者の人が読む割合が多いと思いますので、ストーリー加入メギドの情報を基本的に載せません。1章以外のストーリー加入メギドについては、「~章加入メギド」と書くにとどめるようにします。あらかじめご了承ください。
フォラスの能力
特性:オーブの使用間隔-1ターン。フォラスの能力の中で、最も特別なところ。用途が非常に多く、これがフォラスを1柱で何役もこなすメギドたらしめている。詳しい使い方は後述。
スキル:アタック強化。スキルでアタック強化ができるのは、イベント配布のラッシュリリムと、フォラスのみ。ナベリウスであれば、オーブを使って毎ターンアタック強化することも可能。なので、代用が無い能力ではない。ただし、アタック強化に攻撃力20%アップがついていることが、実は極めて優秀。詳しくは後述。
覚醒スキル:全体化。これをフォラスに使われたメギドは、全体化できない一部の行動以外は、対象が全体になる。攻撃すれば敵全体を攻撃し、回復をすれば味方全体を回復する。難敵を一掃したり、味方を完全に守ったり、工夫次第で驚くべき戦術が取れる能力。フォラスを全体化した状態で全体化を使うことによって、パーティー全体を全体化することもできる。ネックは、フォラスのゲージが5と重いため、これを解消すると、グッと使いやすくなる。詳しくは後述。
奥義:防御無視の高倍率攻撃だが、フォラス自身の攻撃力が低いので、あまり出番はない。何かの次いでにたまっていたら使う程度。
ステータス:注目するべきは素早さ691。GameWithの調べによると、記事執筆現在、全体で11位。メギドは素早さのステータスが非常に重要で、アタッカーの素早さを超えられるかどうかで、フォトンを配る選択肢が大きく変わってくる。例えば、オーブでアタック強化ができるナベリウスは、最大でも素早さ503であり、どうしてもアタッカーに先行される場面が出てくる。その場合、前のターンにあらかじめかけておくか、アタッカーが2巡目に奥義を撃つように調整しなくてはいけない。
マスエフェクト:特に注目すべきはめまい無効と防御貫通。いつも使うものではないが、いずれも特定の敵相手に大活躍する可能性のあるマスエフェクト。防御力が2,000を超え、5つに分かれた部分の全てがファイターであり、確率によるめまい付き反撃を持っている大幻獣アシュトレトには、後列の比較的安全な位置からめまいと防御力の両方を封じることができるというこで、覚醒スキルの全体化とも合わせて、極めて強く刺さる。
次は、戦術別に、フォラスの役割や使い方をご紹介していきます。
フォラスと速攻
実は、フォラスというメギドは、速攻のサポートにとても向いているメギドです。理由は大きく3つ。1つは、スキルによるアタック強化ができるということ。2つ目は、アタック強化に攻撃力20%上昇がついているということ。そして3つ目は、1ターン目からレッドウィングが使えるということ。
前述していますが、1ターン目にフォトン1つでアタック強化できるメギドは3柱しかいません。ラッシュリリム、ナベリウス、フォラス。
また、フォトン1つで、他者の攻撃力をバフすることができるメギド、特に上昇率20%以上ということになるとかなり限られます。以下、1ターン目にフォトン1つで攻撃力20%以上のバフがかけられるメギドです。
- ナベリウス(オーブ:ブラッディエッジなら単体最大28%)
- カウンターメフィスト(スキル:単体20%)
- アロケル(スキル:自分以外35%)
- アンドロマリウス(スキル:単体20%)
フォラスは、攻撃力20%上昇とアタック強化がセットになっている時点で、かなり使える場面が多く、優秀だということがお分かりいただけるんじゃないかと思います。
さらに、Rオーブであるレッドウィングを最大強化して持てば、33%攻撃力上昇も使えます。よって、フォラスは1柱で、アタック強化と攻撃力53%上昇をたった2つのフォトンでかけることができます。しかも、レッドウィングはオーブなので、これに関してはフォトンの種類は問わないわけです。
フォラスを使った速攻の一例が以下の記事の中にあるのでご紹介しておきます。。霊宝による系譜「猛撃」を紹介する記事ですが、5章ステージ40ベリーハードで、猛撃と専用霊宝をつけたウェパルをフォラスだけでバフして1ターンで倒す動画が入っています。
(ストーリーに深くかかわる敵が出てくるので、ここでは動画は貼りません。興味のある方はリンク先でご確認ください。)
フォラスと覚醒補助
フォラスは覚醒補助にも多く使われます。有名なのは、パーティー全体を1覚醒するSSRオーブ「ボーパルバニー」との組み合わせですが、そんなレアオーブなんてもっていない、という人でも、フォラスは覚醒補助に大活躍するでしょう。いずれも、オーブの使用間隔-1という特性を利用したものです。かつ、フォラス自身がアタック強化できるということで、アタック強化役と覚醒補助役が両方担える、という点も重要です。
鉄鼠によるチャージ強化
鉄鼠によるチャージ強化で、チャージの覚醒を3ゲージにすることができます。本来であれば鉄鼠が使えるのは2ターン目からですが、フォラスの場合1ターン目から使えるので、1ターン目から奥義や覚醒スキルを使いたい時に活用すると良いです。
例1:アムドゥスキアスのマスエフェクトでマルコシアスの覚醒ゲージを3にして、チャージ1つで覚醒し、速攻。
次のターンも鉄鼠の効果でチャージ1つで覚醒するので、攻撃がワンテンポ早く、スピ―ディーかつ、フォトンにも余裕ができます。
例2:フリアエでグレモリーの覚醒ゲージを3にして、チャージ1つで覚醒し、敵の攻撃から全体を守る
グレモリーの奥義は、アタック強化して使うと、アタックフォトンを使った攻撃が一切通用しなくなるため、素早く使うことができれば、それだけでダメージを0に抑えることができるクエストもいくつかあります。覚醒補助とアタック強化の両方をフォラス1人でできるのがポイント高いですね。単体攻撃が主な相手には、ガープの奥義で同じようなことが可能です。
水獣ソーサラーによる覚醒補助
水獣ソーサラーで単体にチャージ追加。これも本来なら2ターンに1回しか使えませんが、フォラスなら1ターン目から毎ターンチャージ追加が確約されるため、ゲージの多い奥義を撃つ準備が、とても安定します。フォトンの偏りによる事故を防げるため、大幻獣の安定周回パーティーを作る時には、このオーブの採用率が非常に高くなります。
例:オリエンスリーダーによるマルコシアスアタッカーのジャガーノートEX本体2ターン撃破。ジャガーノートは、戦闘が長引くほど、相手の奥義でパーティーが瓦解するリスクが高まるので、1ターン目にマルコシアスが覚醒できる精度を高めることで、事故が減ります。
オリエンスリーダーでジャガーノート攻略 フォラス編成版 【メギド72】
フォラスが水獣ソーサラーを使うことで、マルコシアスはチャージかアタック1つあれば覚醒できるようになりますね。
帯電獣による覚醒補助
帯電獣は対象単体を4覚醒と、非常に強力なオーブですが、普通は4ターン目にならないと使えません。フォラスが持てば、3ターン目に使えることになり、1ターン目と2ターン目に準備をして、3ターン目1巡目に奥義を放つ、というような大技に適しています。
例:シトリーによるルゥルゥEX本体3ターン撃破。1ターン目にシトリーがスキルを撃つと2ターン目終わりに殻が開くことから逆算し、3ターン目1巡目に奥義を放ってルゥルゥEXを倒せる構成を組んでます。
5ゲージあるシトリーの覚醒を、2ターン目のヒュブリーデで1覚醒、3ターン目の帯電獣で4覚醒することで、確実かつ最小限のフォトンで可能にし、毎ターン侍女マリーナのスキルでフォトンが破壊されても安定して攻略できます。
フォラスと全体化
フォラスの覚醒スキルは、対象単体を全体化という状態にします。全体化すると、特殊状態などの一部対応していない能力を除いて、通常攻撃も、スキルも、覚醒スキルも、奥義も、対象が全体になります。敵が対象なら敵全体、味方が対象なら味方全体。これを利用して、強力な奥義を全体化して一掃したり、あるいはロノウェの奥義による無敵を全体化して、全員無敵をかけるような戦術が存在します。
ポイントはフォラスの覚醒ゲージ5をいかに楽に貯めるかで、マスエフェクトによって、フォラスの覚醒ゲージを最初から2+できるメギドを使うのがオススメです。常設イベント「ソロモン誘拐事件・悪夢編」で誰でも手に入れることができるバーストアガリアレプト、ストーリー6章加入メギドの他、バーストオリアス、バーストバティンなどが該当します。また、あわせて、ヴァジュラをフォラスに装備させておくと、ヴァジュラは2ターンに1回自身にチャージを追加できるオーブですが、フォラスであれば特性で1ターン目から使えるので、アタック1つ取れれば1ターン目に覚醒が完了することになります。
例1:全体化バティンによるユグドラシルEX2ターンクリア
バティンは、マスエフェクトで戦闘開始時に自身とフォラスの覚醒ゲージを両方2+出来る為、わりと簡単に2ターン目に全体化奥義が撃てる上、奥義のダメージが非常に高いので、恐ろしいことになります。6章加入メギドでも、近いことが可能です。
例2:全体化ロノウェによる破滅の告知者VHクリア。
全体10.25倍防御無視2連続ダメージの後、反動で戦闘不能になる破滅の告知者を、全体化したロノウェの奥義による無敵で、パーティー全員0ダメージに抑えてクリアします。
強化解除をしてこない相手は、ロノウェの奥義を全体化しただけでシャットアウトできる、ということもよくあることです。
例3:アンドラス式大協奏。
フォラスの全体化は、フォトンを追加する能力も全体化できる場合があります。これを利用して、複雑なギミックを作り出すことも可能です。これは、パーティー全体を全体化することによって、アンドラスの奥義をキーにパーティーが覚醒回復攻撃を繰り返しながら大量の音符を出していくギミックパーティーです。2ターンで準備して、全体を全体化し、3ターン目から動き出します。
アンドラス式大協奏はかなり特殊なんですが、全体化の可能性を感じていただければと思います。ちなみに、このパーティーの詳しい解説はこちらです。
フォラスと地形と属性コンボ
地形と属性コンボを撃つときも、フォラスは大活躍します。なぜなら、突風や滞水を付与するオーブを1ターン短く使えるからです。もちろん、地形は色々使い手がいますし、用途によってはフォラスでは難しい場合もあります。それぞれの付与手段とフォラスを比較してみましょう。
突風
ジズ:スキル(単体)/5ゲージ奥義(列)
マルチネ:4ゲージ奥義(列)
ストラス(バースト):4ゲージ奥義(全体)
フォラス:
ミステリートーチ(2ターン目単体)
大幻獣オーブフラカン(2ターン目列)
ヤクトフレッサー(3ターン目全体)
滞水
7章加入メギド:スキル(単体)
イポス(ラッシュ):3ゲージ奥義(列)
サレオス(バースト):4ゲージ覚醒スキル(全体)
サレオス(カウンター):4ゲージ奥義(列)
クロケル(バースト):5ゲージ覚醒スキル
フラウロス(バースト):5ゲージ奥義(全体)
カウンターオーブ青竜号:(2ターン目単体)
フォラス:
しらぬい(2ターン目単体)
水樹ガオケレナ(2ターン目列)
どちらも共通して言えるのは、1ターン目に地形を使った速攻がしたい場合は、より優れたメギドがいます。しかし、2ターン目で良いのであれば、フォラスはフォトンの種類を問わず、オーブ1発で列までカバーする為、大変使いやすくなっています。そして、突風も、滞水も、必要に応じてオーブを持ち代えるだけで対応できます。大幻獣の安定攻略の時などは、フォトン効率や、安定運用できるフォラスのオーブによる地形はとても役に立ちます。
例:シャックスでルゥルゥEX2ターンクリア
しらぬいの滞水は単体ですが、雑魚は滞水コンボがなくても倒せるので、問題ありません。フォラスがアタック強化役も兼ねることができるのが、編成的には非常に大きいアドバンテージでもあります。
その他のフォラスの役割
- 強化解除:イービルアイを持てば、毎ターン全体強化解除できます。
- 完殺:大幻獣オーブスムドゥスで、毎ターン、単体完殺と単体強化解除ができます。
- 弱体治癒:弱体治癒の魔導の書が毎ターン使えます。
- 回復:列回復のキャスパリーグが2ターンに1回使えます。
- 蘇生:単体蘇生のメイジマーマンが2ターンに1回使えます。
- チャージ追加:チャージを2個追加する災厄の魔櫃が2ターン目に使えます。7章加入メギドと、フリアエ、そして災厄の魔櫃を持ったフォラスと、いたちブラスターを持ったラッシュメギドで2ターン目に秘奥義から奥義までつなげるコンボが作れます。
- 状態異常予防:記事執筆時点でまだ配布されていませんが、イベント「心惑わす怪しき仮面」で手に入る「クラウンブラブナ」を使って2ターン目から全体状態異常予防ができ、以降、フォラス1人で効果が切れるたびにかけ直しが可能になります。
例:ポルターガイストEXの砲台を、1ターン1巡目に完殺を入れて倒し、以降オートでクリア。
出会い頭で完殺をかけて倒すことで復活を阻止し、以降なんにもしなくてよくなる、という構成です。すごーく楽ですね。
使い方を工夫するんだ!
というわけで、フォラスご紹介してみましたが、いかがだったでしょうか。とにかく、できることが多い! そして、その全てが、アタック強化という極めて腐りにくい能力とセットで運用できるので、編成枠を圧縮しやすくて、結果、出番がものすごく増えます。
自分でも紹介しながら、このおじさんなんでもできすぎじゃないか、と改めて思ったりしました。次のイベントで手に入る状態異常、弱体予防オーブ「クラウンブラブナ」も、カウンターの「古の狂竜」とほとんど同じ役割なんですが、フォラスがもてるという一点で、非常に価値が高まります。
指名を選ぶ基準は人それぞれですが、フォラスが入ってそのアジトの戦力が底上げされないということは、ほぼ無いと思います。その意味で、ハズレない選択しでしょう。もしまだ誰を呼ぶか迷っていたら、この、メガネで子持ちのインドア派おじさんについて、ぜひ検討してみてくださいね。